Saucony JAZZ3000 LA



Saucony JAZZ3000 LA / SAM2326



 この数年、大手シューズメーカーは過去モデルの復刻、カラーや素材だけを変更したバリエーションの多様化に注力しています。
   オリジナルモデルへの敬意が無くなるような復刻の乱発や「限定」と証したバリエーションの多様化は、結果として品質の低下につながり、「買いたい!」と思わせてくれる良いシューズが少なくなってしまいました。
   TerraACGやAir180、NB996やAdidasXTR等、僕の好きなシューズはデザイン以上にその履き心地が最高でした。現在、市場に溢れる「デザイン先行のスニーカー」には魅力を感じることが出来ません。

 でも、雑誌等で紹介されることはありませんが、一部の「ランニング・シューズ」と「トレイルランニング・シューズ」では、最近も素晴らしいモデルがあります。その中から僕の所有する数足を紹介しようと思います。

 まず始めに紹介するのは「Saucony JAZZ3000 LA」。オリジナルは10年以上前に発売されたベストセラーモデル。現在も継続されている「ORIGINAL LINE」の復刻版ではなく「TECNICAL LINE」の方の復刻版です。
 「ORIGINAL LINE」の方は他のメーカーと同じ「ただ素材を変えただけのコピー」ですが、「TECNICAL LINE」の方のは実際に走るアスリート向けのシューズです。
 実際この「Saucony JAZZ3000 LA」は、それまで唯一の欠点と言われていた通気性を、メッシュアッパーを多用することによって改善しています。
 高温多湿の日本では、シリアスランナーでなくとも「通気性」は重要な問題。普段オールレザーのスニーカーを履いている人が(レース用)ランニングシューズを履けば、その通気性に驚くと思います。
 また、インソールを外してもらえばわかるのですが、このシューズは「フルスリップ(袋縫い)製法」で作られています。「フルスリップ」は手間とコストがかかる為、最近のシューズで採用されることは少なくなっていますが、「フィット感(特に踵)の向上」という大きな利点を持っています。
 余談になりますが「フルスリップ」で無くても良いシューズは確かにありますが、「フルスリップ」で悪いシューズはほとんど見たことがありません。TerraACG、NB996、Merrell PeakSpeed、Montrail Vittese、etc。僕の所有するフルスリップのシューズは、どれも素晴らしいシューズです。
 残念ながら、この「Saucony JAZZ3000 LA」も生産コストが高すぎるらしく、2004年からカタログ落ちしてしまいました。
 Sauconyのモデルには型番があります。「SAM2326」というのが、このモデルの型番。「SAM2579」は「ORIGINAL LINE」の復刻版なので似てはいますが、まったく別のシューズだと思ってください。
 僕はシューレースをアッパーの色に合わせてグレーに変更。インソールを「Superfeet」のグリーンに変更して使用しています。

   


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