加水分解



Nike Air Jordan 7 / side view Nike Air Jordan 7 / 分離したミッド・ソール

Nike Air Jordan 7 /「Air」ユニット Nike Air Trainer Low /「Air」ユニット



 「加水分解」はミッド・ソールにポリウレタンが使用されているスニーカーでは10年程で起きてしまうことが多いようです(ファイロンが使用されているモノはもっと長持ち)。

 Air Jordan 7は1992年のモデルなので丁度10年経っています。AJ7のミッド・ソールはポリウレタンの表面がファイロンでコーティングされているのですが、そのコーティングもかなり剥がれた状態だったので(写真参照)、補修・修復を諦め、ミッド・ソール内部の「Air」ユニットを取り出してみました。

 加水分解の初期の状態では、ミッド・ソールを指で押すと通常より柔らかい状態になっています。この状態で気づいた場合には、ある程度の補強・補修が可能です。ミッド・ソールにヒビが入り中のポリウレタンがポロポロと崩れだしている場合には、加水分解はかなり進行しています。この状態で歩くとすぐにミッドソールが分離してしまい、危険です(写真参照)。

 ボロボロになったミッド・ソールの中から「Air」ユニットを取り出し、周りに付いているポリウレタンを落としました(写真参照)。AJ7のエアはヒールだけです。「M 7.991」とプリントされていました。指で押すとエアの感触が楽しめます。
 もう1足、加水分解してしまったAir Trainer Lowの「Air」ユニットも取り出してみました(写真参照)。こちらは「Full Length Air」ユニットが入っています。しかし、こちらの「Air」ユニットは、「Air」ユニット自体が劣化し一部がひび割れてしまっていたため、エアはすっかり抜けてしまっていました。

 長年スニーカーを愛用していると、いつかは起きてしまう「加水分解」。以前はソールのリペアをしてくれるメーカーもあったようですが、今は無し。「加水分解」してしまう前に、どんどん履くしかないですね。

   


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