SPIN composite Wheel




SCOTT MTB with SPIN composite Wheel

SPIN composite Wheel

 マウンテン・バイク(MTB)は、僕の唯一の移動手段です。車は(首都圏では)無くても生活できるし、自然環境に対する負荷が大きいし、ランニングコストが高いので(これがメインの理由)持っていません。昔乗っていたオフロード・バイクも、アメリカに行く前に友達に譲りました。

 通勤や10km圏内の移動は、全てこのMTBで行っているので、1年間に5000km位走ることになります。2年で10000km走った後に、MTBのグレード・アップを考えました。その際に、まず第一に考えたのが「足周り」である、ホイール&ハブとタイヤです。

 この「SPIN ATB Wheel」は見た目の美しさ以上の優れモノです。カーボン・モノコックで形成された、3スポーク・デザインのこのホイールは「軽さ、縦方向の柔軟性、横方向の剛性」という3つの相反する要素を、高いレベルで実現しています。
 「軽さ」は従来ならば、一枚の板状であった「ディスク・ホイール」を3スポーク・デザインにすることによって実現しています。このデザインにより「横風に弱い」という「ディスク・ホイール」の欠点も克服されています。しかし「軽い」とは言っても、現在の軽量アルミ・ホイールと比較すると、200〜300g程重くはなります。
 「縦方向の柔軟性」はカーボンの大きな利点で、適度な柔軟性(見てわかるほど、柔らかいという意味ではありません)が、路面からの衝撃を軽減してくれます。踏み出しも軽く、かと言って不必要に「たわむ」といったことは全くありません。
 「横方向の剛性」は自転車用語で言う「振れ」に対する強さです。スポーク・ホイールではどうしても走行しているうちに。一本一本のスポークに対する力の掛かり具合が均等でなくなり、左右に振れることになります。これは避けることが出来無いので、定期的にスポークの張りを調節して、この「振れ」を修正しなくてはなりません。しかし、「SPIN ATB Wheel」ではこの「振れ」がほとんど出ないらしいのです。アメリカの、あるMTB雑誌のサイトに、「使用者による感想・批評」が書かれたサイトがあるのですが、それを読むと「数年間使っても、まったく振れが出ない」、「転落・転倒したがホイールはまったく問題が無かった」等、このホイールの剛性に対しては高い評価が、数多く述べられています。実際に、僕も半年ほど使用していますが、まったく振れは出ていません。
 その他にも、雨の日でも十分な利きをもたらしてくれる、セラミック・リムや、高い性能と独自のラチェット音を持つハブ等、多くの利点を持っています。

 しかし何と言っても、このホイールの最大の利点はNew York 近代美術館にも展示された、その「美しさ」だと思います。他に類を見ないそのデザインと、仕上がりの美しさは自転車に興味のない人の目まで引きつけます(「目を引く」ということは事故防止にも繋がりますしね)。汚れも付き難く、クリーニングも楽です。

 唯一の「欠点」とも言えるのがその値段設定(front 49000円、rear 61000円)なのですが、僕はアメリカのショップでセールになっていた(セットで$350)のを見つけて購入しました。送料込みで約45000円で購入する事が出来たので、この値段なら日本で普通のホイールを前後買うより安い値段でした。

 僕のMTBについても、少し説明しておきます。ベースは97年 SCOTT EX Racing。アルミ・フレームのXC(クロスカントリー)車です。17.5インチのフレームに120mmのステムが付いています。身長173cmの僕にはハンドルが少し遠いのですが、95%は街乗りなのと以前はトライアスロン・バイクに乗っていて、ロード・バイクに近いポジションが好きなので、このまま乗っています。
 10000km乗った後に、フロント・ディレーラーをShimano LX、リア・ディレーラーをShimano XTR、クランクセットとリア・カセットをShimano XTに変えました。ホイールがセラミックリムなので、AVID 1-DのVブレーキにShimano XTRのセラミック用パッドをつけて使っています。タイヤはPanaracer のハイロード(1.5inch)とホイールが重さをカバーするために、軽量チューブを使用しています。
 パーツ交換後は非常に満足しています。フロント・フォークがRock Shox のIndy-C と少しグレードが低いのですが、軽くてカラーリングも合っているので、そのままです。
 日常の足として使用しているので、フロント・ライト(マグライト)とテール・ライトは常備。盗難防止に、駐輪するときは2〜3個のU-ロック、ワイヤー・ロックを掛けるようにしています。
 2002年4月にブレーキ&シフターのケーブルを全て、XTRのモノに交換。タイヤも1.95inchのオフロード用に変更しました。

注:「SPIN ATB Wheel」は製造会社が潰れてしまい、現在入手不可能です。また、現在流通しているモノがあっても、修理不可能です。  


SPIN MTB Wheel / ceramic rim $406 (ftont&rear, include S&H)

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